医療従事者の中でも患者に接する機会が多い看護師は、常に衛生管理に気を配る必要があります。仕事中は常に付けているマスクも例外ではなく、少しでも汚れた場合は速やかに新品と交換するのが正しい対処法です。
しかし、その一方で必ずしも常に新しいマスクが用意できるとは限りません。場合によっては一回限りの使い捨てが前提である不織布マスクを洗って、何度も再利用する必要に迫られる可能性があります。そのような事態になった際はできるだけマスクを汚さず、丁寧に扱うことを意識しなければいけません。また、洗う時も不織布は破れやすいことを考慮し、ゆっくりと慎重に汚れを取り除くことを心がけましょう。
不織布のマスクを洗う際は、生地の毛羽立ちを防ぐことが重要です。不織布は名前の通り、繊維を織らずに作った布なので繊維同士の結びつきが弱く、簡単に繊維が傷んでしまいます。一回の洗濯で生地の全面に毛羽立ちが生じるケースも少なくないので乱暴に扱ってはいけません。洗う際は洗剤の他に柔軟剤も使い、手揉みでゆっくりと洗います。乾かす際も乾燥機は使わず、風通しが良い日陰で形を整えながら干すのが正しい方法です。
マスクの品質にもよりますが、約四回から五回程度は繰り返して使うことができます。それ以上の使用は生地の毛羽立ちが増して破れやすくなります。毛羽立ちで浮き上がった繊維が肌を刺激し、かゆみや炎症を引き起こす可能性もあるので、不快に感じたら新品に交換するのが無難と言えるでしょう。